2022年2月9日 19:58
エリザベス女王が「カミラを将来の王妃に」と望む特別な理由
昨年11月のエジプト訪問でも息の合った仕事ぶりを見せていた(写真:AFP/アフロ)
“英王室のヒール(悪役)”の肩書はすっかりメーガン妃に譲ったと思われていたカミラ夫人だが、再び攻撃の矢面に立たされる事態となっている。
エリザベス女王が「チャールズが国王に即位した暁には、カミラがクイーン・コンソート(王妃)と呼ばれることを望む」と、在位70年にあたり発表した声明の内容がきっかけだった。
そもそも、2005年にカミラ夫人がチャールズ皇太子と結婚した際、将来的に彼女は王妃ではなくプリンセス・コンソート(国王夫人)となると王室は公式に発表していた。それだけに、英国のみならず、英連邦(コモンウェルス)加盟国の人々にとって、驚きをもって受け止められている。
1997年に亡くなったダイアナ妃との結婚後も、チャールズ皇太子が友人の妻であるカミラ・パーカー・ボウルズとW不倫を続けていたことは周知の事実だ。
夫に振り向いてもらえないダイアナ妃は、摂食障害を患うほど心身のバランスを崩し、1996年に離婚。ついには非業の死を遂げた。ダイアナ妃を苦しめたチャールズ皇太子とカミラ夫人に対する国民感情は、従前から温かいものとは言えなかった。