くらし情報『藤子不二雄Aさん 自身のがん闘病も漫画化!語っていた“プラス思考”の美学』

2022年4月8日 11:00

藤子不二雄Aさん 自身のがん闘病も漫画化!語っていた“プラス思考”の美学

と目を細めていた。

取材当時は、藤子Aさんの大作ともいえる自叙伝的漫画『愛…しりそめし頃に…』の最終巻が出版された直後だった。この時、すでに“幕引き”を考えていたという藤子Aさんは、「ボクももう年だしねぇ。いつまで連載を続けられるのかはわからないし。それに、今やめると単行本にするのにキリがいいんですよ」と話していた。

■「ボクにはプレッシャーというものがない」

同作の最終回を描いていた’13年3月、健康が自慢だった藤子Aさんに大腸がんが見つかった。

初めは落ち込んでいたという藤子Aさんだったが、すぐさま気持ちを切り替えて、『PARマンの情熱的な日々』に闘病の記録を描くことに。記録用に使い切りカメラを医師に渡して、手術の様子を撮ってもらうなどしたという。
最終回の原稿チェックは病室で行われたが、藤子Aさんの様子は“普段通り”だったという。

仕事を抱えながらの入院や手術は大変そうに思えるが、藤子Aさんはそんな素振りを見せずこう語っていた。

「ボクにはプレッシャーというものがない。うまくいかなかったらどうしようとか、そういうマイナスなことも考えない。自由気ままに生きてきた。遊びを通じて人と出会い、それが仕事につながった。

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