2022年5月21日 11:00
泉市長 コロナ禍でも冴える手腕、地元のコープで感謝されたことも
それから、明石市の人口や出生率が上がったのは地価や物価が安いというのもあるでしょう。今の勢いが永遠に続くわけではないとは思っています。ただ軌道に乗っている今だからこそ、他の自治体にもいい影響を与えやすいので、明石市から始まったこども支援の波をもっと繋げていきたいんです」
■明石から始めて、全国に広げる。みんなが幸せになればいい
泉市長は「実は市長ってね、すごいんですよ。いや、私がすごいということではなくてね(笑)」と語る。
「市長は市の方針を決めるのとお金のこと、この二つに関連する権限が非常に強いんです。『それにお金を使うのは無駄やから止めにしましょう』といえば、一発です。まぁ、やり方によっては、関係者から怒られるのですが(笑)。
でも怒られる覚悟でやれば、なんぼでもできるんですよ。言い換えると、既得権益に気を遣ったりしていると何もできません。
人事に関しても、市長に権限があります。ですから、私はこども支援の予算を2倍にして担当職員を3倍に増やしました。ただ、これが国レベルの話になると簡単ではないんでしょうね。例えば『厚労省の職員数を3倍にしましょう』なんて、なかなかできません」