2022年6月2日 06:00
松原智恵子「素敵な世界を見せてくれてありがとう」50年連れ添った夫へ贈るラブレター
救急搬送先の病院で1週間眠り続けた後、逝去したのは2月16日のこと。くしくも前日発売の『女性自身』には、長年担当していた「寂聴青空説法」の最終回が掲載されたばかり。仕事先に現れていたあの姿と同じように、ひょうひょうと旅立っていってしまったのだ。
そしていま、松原智恵子さんが50年の歳月をともに過ごした夫・黒木純一郎さんに感謝状を贈る。
《純一郎さん、今日出かけるときに庭を見たら、みかんの木の葉が青々と茂っていました。秋にはたくさん実をつけてくれるといいですね。
取材のときに記者さんから教えてもらったのですが、私、結婚直前のインタビューで、こんなことを話していたそうです。
『彼を知らなかったら、私の人生もっと違ったものとなったでしょう。
女優としても、また女としても……』
50年前のことですからね。自分でもすっかり忘れていました。でもあらためて考えると、やっぱりいまも、その気持ちは変わりません。
私はこれまで一度も女優をやめようと思ったことはないのです。それも純一郎さんの優しいまなざしをずっと感じていたからなのでしょうか。
あのサハラ砂漠も訪れた新婚旅行以来、いろいろな国に連れていってくれましたね。