2022年6月28日 06:00
空前の猛暑下に相次ぐ悲鳴も…“ポイント還元”で節電要請の逆撫で政府に怒りの声
「節電プログラムにご参加いただくご家庭に2000円相当のポイントの支給を開始し、その後、電力会社の節電ポイントに国が上乗せをする形で支援をするということでありますので、当然、国からの予算措置というのが必要になります。しっかりとした予算措置を、財源を確保していきたいと考えております」
この「節電ポイント」とは、岸田文雄首相(64)の肝いり政策のひとつだ。前出の全国紙記者が言う。
「この政策には、物価高騰にともなう国民の電気代負担を軽減する狙いがあるようです。早ければ7月にもスタートされる見通しですが、還元ポイントは平均的な家庭で“月数十円”とも指摘されています。買い物などで広く利用できるようですが、これっぽっちだと値上がりが相次ぐ日本では家計の足しにもなりません。またポイントのために節電を頑張って、体調を崩してしまう人が出てくる可能性もあります。
加えて、野党や与党もこの政策を批判しています。
公明党の山口那津男代表は参院選の演説で、『無理して節電して熱中症になったら元も子もない』と指摘。日本維新の会の馬場伸幸共同代表は、健康や経済に支障が出ることを懸念し原発の再稼働を訴えています。