2022年9月18日 06:00
80歳のスパイス屋さんが語る「老老介護でも夫婦円満」スパイスのある暮らし
「介護は愛がないとできません。料理と同じなんですよね。そして、店は私の生きがい。もしお店がなければ、介護だけの毎日だったら、私はつぶれていた気がします。姪っ子をはじめ支えてくれている人たちには、本当に感謝しています」
そんな武子さんには、80歳にして新たな夢も芽生えている。
「この3年間、コロナ禍もあって、料理教室を開催できませんでしたが、築83年のわが家をリフォームすることもできました。まずはこの家で、進夫さんと手を取り合い、一日でも長生きして、おいしいものを食べてもらいたい。
それから新しいキッチンで動画を撮り、YouTubeで配信して、スパイス料理を教えたい。
全国のお母さんや若い人たちにスパイスの魅力を知ってもらい、元気になってほしいのです」
武子さんと進夫さんはこれからも、甘~いスパイス人生を、共に歩んでいくことだろう。
■武子さんのハーブとスパイスのある一日
【7時】起床。玄関の外に出てお祈りをしてから、仏様にお茶をお供え
「ご先祖さま、おはようございます。進夫さんともども、今日も朝を迎えられたことに感謝します」と仏壇にお茶をお供えしてから、隣にある孫たちの写真にもあいさつ。