2022年11月2日 15:50
高橋克典語った『舞いあがれ!』“岩倉家の絆”強める秘訣「現場で毎朝ハグ」
僕の子供のころの夢もパイロットになることでした。よく覚えているのは幼稚園のとき。新興住宅地にあった日吉の家が坂の中腹にあって、近所の子たちと待ち合わせしている時間に、ゴォ〜と音を立てながら家と家の間を飛んでいく飛行機を見上げるのが日常だったんです。すごいなあ、と。
それから小学生のときに家族で見た朝ドラが『雲のじゅうたん』。浅茅陽子さんがヒロインで、日本初の女性飛行士の物語でした。僕の初の朝ドラも女性飛行士がヒロインなので縁を感じます」
東大阪が舞台なだけに、登場人物は大阪弁だ。
「大阪弁は難しいですよね。
言葉に感情や人間性がのっかっているので、それを理解しないと、言葉と自分の感覚がずれるんです。クランクインのときに驚いたのはリハーサルがないこと。現場に行って初日から本番。やりながら決めていくという、これは僕にとってはハプニングでした(笑)。
大阪弁のパターンをいくつか用意して浩太役に挑んだんです。最初、いかにも“大阪のオジサン”でやってみたら、“そうじゃない”と言われて(笑)。スタッフさんから“大学を出てるインテリだからソフトな感じでやってほしい”と言われて、線が細い、精神的にも柔らかい感じの、あの浩太になりました」