くらし情報『長生きがリスクになる日本の未来 2022年の年金「改悪」で高齢者も労働する風潮に』

2022年12月30日 15:50

長生きがリスクになる日本の未来 2022年の年金「改悪」で高齢者も労働する風潮に

経済ジャーナリストの荻原博子さんは、年金制度の改定に注意を促した

経済ジャーナリストの荻原博子さんは、年金制度の改定に注意を促した



物価高に増税、少子化、年金の改悪……。私たちの家計がますます火の車になった岸田政権下の2022年を振り返り、経済ジャーナリストの荻原博子さんが警鐘を鳴らすーー。

2022年の年金改定で、高齢者は「どんどん働け」といわれ、それでも年金額が減っていく苦しい状況に陥っています。

年金は原則65歳から受給が始まります。ですがこれまでも、65歳より遅くもらう「繰り下げ」や早くもらい始める「繰り上げ」によって自分の好きな時期から受給を始められる制度があり、「繰り上げは60歳から、繰り下げは70歳まで」が決まりでした。

しかし2022年4月以降は、繰り下げの限度を75歳まで拡大。年金は「60~75歳までの間にもらい始める」ものとなったのです。

また、繰り上げを選択すると、1カ月早めるごとに受給額が0.5%減額されていましたが、今後は0.4%減額と、早くもらい始めるデメリットがわずかですが縮小しました。


一方で、遅くもらい始める繰り下げは、これまで通り1カ月遅らせるごとに0.7%の加算ですが、最大10年間繰り下げると0.7%×12カ月×10年=84%の増額になりました。

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