2023年2月6日 15:50
「かいけつゾロリ」の作者・原ゆたかさん「次はシニア向けのゾロリを書こうかな」
ポプラ社の入口にあるゾロリの人形と原ゆたかさん
「僕が小学生なら、こんな本を読みたいと思って、35年間仕事をしてきただけなんですけどね……」
きつねのゾロリが“いたずらの王者”になるため、イシシとノシシを連れて冒険する「かいけつゾロリ」シリーズ(ポプラ社)。1987年に『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』でスタートした同シリーズは毎年、冬と夏に新刊が出て累計3千500万部を超える人気作に。
同シリーズは、昨年には「1人の作者が物語とイラストを執筆した児童書シリーズの最多巻数」としてギネス世界記録に認定された。著者の原ゆたかさん(69)は世界一になった感想を聞かれ、冒頭のように語って目を輝かせた。世代を超えて子供の心をがっちりつかんで離さない秘訣は?
「子供の目線で作り続けることですね。僕は50歳を過ぎても、スイッチやプレステなどゲームで遊んだり、『月刊コロコロコミック』も楽しんだりしていました。おもちゃ屋に行ってもお金を持っているから“ここからここまで”と買える。まるでプロの小学生だったので、子供の目線に合わせるのは難しくありませんでしたね」
子供目線で書き続けたのは「子供たちに“本はおもしろい”と思ってほしかったから」