2023年2月10日 06:00
5年以上使用、椅子の脚で踏む、変色…は危険!火災を起こす「延長コード」の見分け方
こうした延長コードやマルチタップなどが、どうして火災を引き起こすのだろうか。
「キャスター付きの椅子でコードを踏んだり重いものをのせるなど、繰り返し外からの力が加わることで、コード内のケーブルの一部が破損します。すると、破損部分の電流の通り道が細くなるため、温度が上昇。コードの表面が溶けることもあります。さらに破損部分が大きくなると、隣接するケーブルと接触してしまい、ショート・発火することがあるのです」
実際に先日の神戸の火災は、キャスター付きのテーブルを移動させることで、延長コードを繰り返し踏みつけ、コードを傷つけてしまったことが原因だという。
このように「電源コードやコードプロテクターに外から力が加わり、断線してショート」したことで拡大被害(火事やボヤなど)が発生したケースは過去6年で17件、死亡したケースは1件報告されている。同様に拡大被害(22件)、死亡(1件)が報告されている事故原因が“トラッキング現象”だ。
「プラグに積もったホコリが空気中の水分を含んだ状態で使い続けると、プラグの二つの刃の間でショートしてしまうのです」
では、延長コードの危ない使い方とはどのようなものなのだろうか。