くらし情報『山口真由 闇深い中学時代の救いは「三井寿 諦めの悪い男」』

2023年3月12日 06:00

山口真由 闇深い中学時代の救いは「三井寿 諦めの悪い男」

スクールカーストも下のほう」

つらい学校生活を忘れさせてくれるのは、本の世界だった。

「児童書を卒業してから、’90年代に愛読していたのはシドニィ・シェルダンの翻訳本。私は本選びに失敗するのがすごく嫌なタイプ。翻訳本なら、少なくとも本国で人気のあった作品が選ばれているはずですから」

『ゲームの達人』(’87年)、『真夜中は別の顔』(’90年、ともにアカデミー出版)など、次々と読破していった。

「シドニィ・シェルダンの作品は『超訳』といって、自然な日本語に訳されていました。1行に文字が詰め込まれていないし、会話が多く改行も頻繁で読みやすいんです。上下巻に分かれているものも多く、“読んだ感”も味わえる。でも、殺人があったり、登場人物が不倫していたりという内容なので、親はいい顔をしません。
父が借りてきた本をこっそり隠れて読んでいました。学校は楽しくなかったけれど、本がそんな日常から別の世界に、私を連れていってくれました」
■登場人物たちの成長していく姿が感動的な『スラムダンク』

学校では、まったく自分を出せず、まわりの目ばかりが気になっていた。

「休みの日は、キャスケットやかわいいTシャツを着て出かけたいのですが、クラスの男子に見られようものなら、翌日の学校で『昨日の山口、ウケる』とかからかわれるから着られませんでした。

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