くらし情報『小6教科書に「集団自決」の「軍関与」記述なしが波紋…“検閲”疑う声に文科省の答えは?』

2023年3月30日 17:30

小6教科書に「集団自決」の「軍関与」記述なしが波紋…“検閲”疑う声に文科省の答えは?

の記述があった場合、文科省の“検閲”に引っかかるのだろうか。文科省の担当者に問い合わせた。

――07年当時は大江健三郎氏の裁判の原告の主張を根拠の一つとして検定意見が付された?

「そうですね。当時はですが、日本軍の命令について断定的であると判断された教科書について、<沖縄戦の実態について誤解する恐れのある表現である>という意見が付されていまして、その結果、出版社による修正等が行われましたが、その後、訂正申請が行われて、訂正を受諾承認をしています」

――今後、小学生の教科書でも「軍の関与があった」と断定的な記述があった場合、検定意見は付く?

「いえいえ、あくまでも教科書検定なので、個々の具体的な記述に基づいて審議を行うもので、仮定のご質問にはお答えできません」

――「今も政府は記述を認めてない」という識者の意見もあるが、そうした事実はあるか?

「個々の評価はしてませんが、あくまでも学習指導要領上、軍の関与の有無まで記載を求めるものではありません。ただ教科書によっては中学校や高校で軍の関与について記述している教科書もございます。それをどこまでどのような形で盛り込むか、どのような表現で書くかというのは、発行者の判断によるものになります」

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