2023年6月19日 11:00
自己破産者に占める高齢者の割合が急増…固定費削減で老後破綻を防げ
![みるみる減っていく老後資金(写真:Luce/PIXTA)](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FJisin%252F2023%252FJisin_2214208%252FJisin_2214208_bb159810ea48a7436785_1.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
みるみる減っていく老後資金(写真:Luce/PIXTA)
老後破綻が増えている。日本弁護士連合会の「破産事件及び個人再生事件記録調査」の最新のデータ(2020年)によると、自己破産者に占める「70代以上」の割合は9.35%で、2002年の調査(2.73%)と比べて3倍以上に増加したことが明らかになった。
「現役時代よりもはるかに収入が下がっているのに、出費がかさんでしまって老後破綻になるケースが多いのです。物価が上がっていくなか、今後も老後に破産する高齢者は増えていくでしょう」
そう語るのは節約アドバイザーでFPの丸山晴美さん。老後破綻を防ぐには、収入に合わせてやりくりできる術を身につけること。その第一歩が“固定費”を見直すことだという。
「固定費とは住居費、光熱費、通信費、保険料など毎月発生する費用のことです。サプリメントの定期購入や、動画や音楽の配信など商品やサービスを定額で利用するサブスク代(サブスクリプションサービス料金)も含まれます。
最近は、ペーパーレス化により請求書や領収書が手元に残らないため固定費の“見えない化”が進行。無意識のムダ遣いが常態化しているケースが少なくありません」