2023年7月3日 11:00
45周年 サザンオールスターズが愛され続ける理由「『何を歌ってもいい』桑田の信念が心に響く」
ところが桑田佳祐という強烈なリーダーがいながら45年続いている。その理由のひとつがテクニシャンバンドだということです。サザンを一貫して牽引し続けているのはドラムスの松田弘。『勝手にシンドバッド』のリズムをたたき出せたことこそがブレークに結びついたと思います。さらに原由子のセンスのいいキーボードも大きな役割を果たした。
メンバーの和気あいあいとした姿を見るにつけ、桑田はリーダーでありながら上から目線にならない“ムードメーカー”なのでしょう」
サザンは活動休止期間もあるが、メンバーそれぞれ実力があるからこそ長続きしているという。
■ラブソングも、エロも、政治的なことも…何を歌ってもいい
さらに桑田の「こだわり」も私たちの心を離さない理由のひとつだという。
「桑田には『ロック音楽は何を歌ってもいいんだ』という揺るぎない根本思想を感じます。
45年間貫いているのは歌詞にまつわるさまざまな制約に対する抵抗感かもしれません。とにかく何を歌ってもいい。ラブソングでなくともいい。エロなことから政治的なことまで、ノー制約で何を歌ってもいいという感覚。戦後の音楽家で『表現の自由』をもっとも満喫し、謳歌した人です」