保険証だけじゃない! 運転免許証、母子手帳…マイナカード一元化が今後招く「今以上のトラブル」リスト
の個人ページの利用や各種証明書の交付サービスなどを受けられる。
暗証番号は盗難や紛失の際に、悪用を防ぐ最大のセキュリティになるはずだが、「設定なしで発行可能にする」というのだから、詳細はぜひ確認したいところ。
■各省庁に疑問や不安をぶつけた結果はーー
そこで本誌がこの方針の具体案を総務省の担当者に問い合わせると「デジタル庁で聞いてください」と、にべもない返答だった。
次にデジタル庁の担当者にたずねると、「暗証番号が他者に知られない限り、悪用されることはありません」と説明してくれたものの、「暗証番号設定なしでも交付可能」方針の詳細については「厚労省におたずねください」という回答が再度の確認のあと返ってきた。
そこで最後に、厚労省の担当者に聞いたのだが、「総務省が内容を精査している段階で、厚労省にはお答えする材料がないため総務省におたずねください」。
なんと見事にたらい回しされた揚げ句、堂々巡りの始末。どこが監督省庁なのかも不明で、岸田首相のお株を奪う責任転嫁ぶりだった。
「続出するマイナトラブルの根源は、内閣と関係省庁の連携の悪さを象徴しているかもしれません。
国民からの問い合わせにも、国は、『たらい回しにします』と言っているようなものです。