2023年9月26日 11:00
1年で一番凶暴化! 殺人スズメバチから身を守ってくれるのは白帽子
とは、ハチの生態に詳しい、九州大学准教授の上野高敏先生。
「春、たった1匹の女王バチが働きバチを頑張って増やし、秋口には巣がもっとも大きくなリマスります。巣では次の世代を担う新しい女王バチと交尾相手の雄バチが、子孫を作るために繁殖の準備をしている真っ最中。巣を守っている働きバチはかなりナーバスになっているのです」
山歩きで注意が必要なオオスズメバチ、人の生活圏に巣を作るキイロスズメバチやコガタスズメバチなど、日本には数種類のスズメバチがいるが、どれも秋は攻撃的になる。
「とはいえ、巣に石を投げたり、棒で突っついたりするなどしない限り、向こうから襲ってくることはめったにありません。この時期に刺されるのは、多くの場合、巣があることに気づかずに接近したりして刺激してしまうから。おまけに行楽シーズンともなると大人数が巣の近くを通るため、巣に伝わる振動などの刺激が大きくなり、スズメバチの警戒レベルをすでに上げています」
■原則は、不用意に巣に近づかないこと
「ハチは、巣を攻撃しようとする敵を見つけたときに、いきなり攻撃してくる場合もありますが、たいていは敵の周囲を飛び回わるなど警告行動をとります。