10年で100社も廃業に!原材料高騰でもやしが消える日が来る!?
’09年には全国に230社あった生産者が、100社以上も廃業している。それでもまだ林さんの元には「赤字が膨らむ一方で続けられない」という同業者の声が届いている。
「“会社をたたむ力”があるならまだいいほうで、いつの間にか連絡が取れなくなって、会社まで行ってみると夜逃げ同然にもぬけの殻になっているケースも。長年、おつきあいのあるもやし屋さんが、こんな形で廃業するなんて、本当につらいです」
だからこそ、林さんは全国の小売店や市場関係者に“適正価格”を求めているのだ。
「コストに見合った販売価格を計算すると、1袋40円ほど。消費者の方からは『50円超えると高いけど、そのくらいなら払える』という声もいただいていますし、われわれもなんとか頑張れます。みなさんに、ご理解いただきたいです」
販売価格は消費者のニーズによって変わるもの。私たちも、生産者たちの窮状に耳を傾けなければならない。