阿部寛×斎藤工対談 俳優として“モデル出身”を悩んだ時期
斎藤「『長編撮ったんだって?』と話しかけてくださって。思い切って、完パケ(完成パッケージ)をお送りしたんです。さらに阿部さん、映画推薦コメントの依頼にも応じてくださって。本当に素晴らしいメッセージで作品をサポートしてくださいました」
阿部「完璧だったでしょ?(笑)」
斎藤「完璧でした。『なんていうことだ!』と興奮して(笑)。本当に幸せでした」
阿部さんは、モデル出身で苦労したことはありますか?
阿部「モデルから俳優の世界にポンと入って、2~3年したら仕事がなくなったんです。当時は人気頼みだったし、下積みがないから、どんなふうに仕事をしていったらいいのか、その方法がわからなくて。斎藤くんは何歳から役者?」
斎藤「僕は20歳くらいからです」
阿部「うお、早いなあ。
僕が20代のころは、“モデル上がり”といわれた時代で。高身長は、俳優には不利だと思った時期もありました。でも、身長を役に生かすときもあるし、逆に殺すのがいいときもあると考えるようになって。