元SKE48矢方美紀 乳がんで左乳房全摘も前向きになれた理由
自分では“全部なくなるのは嫌だ!”という気持ちがありました。それでも“全摘”を決断したのは、取っても“再建”できることを知ったのと、“全摘”しても多くの方が前向きにされていることを知ったから。私は今後の人生のほうが長いので、リンパ節を含む悪い部分を“取ってから作る”ほうが納得できると思いました」
手術を前に病院通いをしながら仕事を続けていた日々は、孤独で重苦しいものだった。
「家に帰って1人になると、落ち込んでいましたし、寝る前には泣いていました。お風呂に入って自分の胸を見て“これがなくなるの?”って……。毎日、“なんでこうなってしまったの!?”と悲しくて。診断から手術までの3カ月が、いちばん辛かった」
そして4月2日、矢方は4時間にもわたる手術に臨んだ。
「手術が終わり、初めて胸を見たとき“ない!”って。