2018年5月30日 11:00
文科省が支援を決定!当事者たちが語る女子高生の妊娠の現状
妊娠とともに望まぬ退学を迫られる女子高生が多数いる。そんな文科省の調査が波紋を広げている。実際に妊娠と出産を経験した当事者が実情を明かしたーー。
文部科学省の調査によると、’15〜’16年度に高校側(全日制・定時制3,571校)が把握した生徒の妊娠2,098件のうち、妊娠を理由に学校を退学せざるをえない状況に追い込まれていた生徒は、全体の約3割にあたることがわかった。
「学業の不継続は、将来世代の貧困を生みかねない」と問題視した文科省は、今年3月末、教育委員会などに対し、「妊娠・出産を理由に、安易に退学させないよう支援や配慮を求める」と学校側に通知を出した。
そこで本誌は10代で妊娠・出産を経験、学業と子育てを両立した女性に、自らの経験を語ってもらった。
広島市内に住む高木知花さん(仮名・23)は、中3の冬に15歳で妊娠。相手は、同じ中学の同級生だった。
「子どもが好きだったし、絶対に産むと決めていました。彼も、『俺は中学を卒業して働くから』と言ってくれて。でも、私の母は『苦労するから堕ろしなさい』と反対して、何度もけんかしました」