2021年12月9日 17:30
『SLAPSTICKS』の生みの親・KERAが名場面を観ながらサイレント映画を解説 “スペシャル・レクチャー”レポート公開
と挨拶。
左:三浦直之、右:新野敏也
このレクチャーのためにVTRだけでなく私物のプロジェクターも持参してくれたという新野も「当時はメディアといえば新聞と雑誌しかない時代、映画誕生と共に“娯楽”というものを発明したのが、マック・セネットです。彼の演出により今のアメリカ映画のさまざまな撮影方法が築かれ、さまざまな映画人の人脈の礎ともなった人でもあります。これから流す映像に出てくるのは100年前の人たちで、とにかく映画に対する熱量が今と全然違うんだという点も参考になるかもしれません。おそらく初めて観る映像がほとんどだと思いますが、まずは楽しむ感覚で、肩の力を抜いてご覧いただければ」と語り、いよいよ珠玉のサイレント・コメディの名場面集の上映がスタートした。
稽古場に設置された小型スクリーンに映し出されたのは、劇中に登場するロスコー・アーバックルやメーベル・ノーマンドだけでなく、ハロルド・ロイドやチャールズ・チャップリンやバスター・キートンといった有名どころだけでもなく、チャップリンの兄がいたり、キートンの妹や妻がいたり、さらには「この人は美術監督」「これは脚本家」「この役は途中から実はキートンがバイクアクションだけ吹き替えてる」