くらし情報『『ブランクーシ 本質を象る』アーティゾン美術館で開幕 パリのアトリエをイメージした展示空間も』

2024年4月5日 17:00

『ブランクーシ 本質を象る』アーティゾン美術館で開幕 パリのアトリエをイメージした展示空間も

ブランクーシ・エステート
『ブランクーシ 本質を象る』アーティゾン美術館で開幕 パリのアトリエをイメージした展示空間も

展示風景コンスタンティン・ブランクーシの写真作品
同展ではまた、ブランクーシの写真作品が多数展示されている。当初は彫刻の一点撮りが多く、遠方のコレクターに作品を見せる目的もあったというが、やがて作品をどう撮るか、どのようにイメージとして再現するかを考えるようになり、彫刻と写真が創作の両輪のようになっていったという。実物の彫刻と合わせて見ることで、ブランクーシがカメラを通じて自作をどう再解釈していたのかがうかがい知れる点も興味深い。


『ブランクーシ 本質を象る』アーティゾン美術館で開幕 パリのアトリエをイメージした展示空間も

ブランクーシのアトリエをイメージした展示空間
アトリエをイメージした展示室もまた、見どころのひとつだ。親友のマルセル・デュシャンの協力を得て、アメリカでは展覧会を開催してきたブランクーシだが、実はパリで個展を開いたことはなく、また自作を売ることを好まなかったがゆえに、多くの作品がアトリエ内に展示されていた。コレクターたちにとっては、アトリエ訪問は作品を実見できる貴重な機会であり、特別な体験だったという。壁も床も真っ白な今回の展示室は、天窓から光が降り注いでいたその伝説的なアトリエの雰囲気を再現するものだ。外の光とシンクロした特別な照明が、時間によって光のうつろいを見せ、作品の見え方をも変えていく。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.