2023年12月22日 17:00
ザック・スナイダーが語る新作『REBEL MOON』。「『スター・ウォーズ』ではできないことをやっている」
ザックきっかけは1977年にまで遡る。11歳だったオレは『スター・ウォーズ』を観て「こういう素晴らしい作品、オレにも作れるかもしれない」と思ったんだ。そして大学生のときある授業で、映画を1本選び、それを別の舞台に置き換えて新しい企画として売り込むという課題を出された。そのときオレが選んだのはロバート・アルドリッチの『特攻大作戦』だった。それを宇宙舞台で翻案したら面白いんじゃないかと思ったんだ。
担当の教授には「いいね。でも、どうやって形にするんだい?」と言われたのを覚えている。確かにコンセプトとしては野心的すぎるし、学生が実現するには壮大すぎるアイデアだった。
でも、手ごたえは感じた。オレなら、こういう作品も作れるし、実際に実現できるはずだって。
『REBEL MOON』
――『スター・ウォーズ』の影響が大きい作品ですが、もっとも感銘を受けたのはどの部分ですか?
ザック野心的な作風とビジョンだね。それは神話性の強い題材を映画へと昇華させる上で欠かせない要素だとオレは思っている。
『スター・ウォーズ』や『ロード・オブ・ザ・リング』という神話性にあふれた作品がどうやって映画に落とし込まれるのか、その手腕にオレはいつも刺激を受けてきた。