くらし情報『「もっと落語を信用して欲しい 噺の幹の部分を描かなくちゃ」三遊亭歌奴インタビュー』

2024年4月22日 18:00

「もっと落語を信用して欲しい 噺の幹の部分を描かなくちゃ」三遊亭歌奴インタビュー

師匠には素人のときに演っていた噺は前座の頃はやるなって釘刺されていました。うちの師匠は江戸っ子だったので、九州・大分出身の僕は言葉をすごく教えてもらいましたね。住み込みの弟子だったので、生の江戸弁を毎日聞かせてもらっていたので、すごく財産になっています。

「もっと落語を信用して欲しい 噺の幹の部分を描かなくちゃ」三遊亭歌奴インタビュー

歌奴師匠が思う落語家のいい形とは?

──歌奴師匠はどんな落語家になろうと思い描かれたのですか。ご自分の個性をどのように自覚し表現されていったのでしょうか。

自覚は結構あとになってからですね。声の調子がいいとか、明るい、体が大きい、みたいなことが良い方に作用するようには演っていたのですけれど。じゃあ“お前の個性は何なんだ”と訊かれたときに自分で答えられない。
ようやく真打になってから、例えばお客様に“声がいい”と褒められる。じゃあそれをもっと前に出してみようと思いました。

僕は相撲の噺が好きなので、呼び出しさんの声をやったら拍手がくるようになった。じゃあこれを武器にしようかとお客様の意見を聞くようになって。説得力があるらしいと。江戸時代の古典落語に現代的なカタカナ文字を入れてギャグにしたりとか。説得力があるとすぐに元の噺に戻れるんですね。

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