2021年7月26日 12:00
伝説のアルバム「宇宙船地球号」完全再現配信ライブを開催
揺るぎない伸びやかな圧巻のボーカルは当時以上にパワフルであったのに加え、白いマイクスタンドを操りながらパフォーマンスするヤンチャな姿は紛れもなく“あの頃のままのミッシェル”だった。
圧巻のギターソロ、間奏後の息の合ったブレイク、ギターと鍵盤のユニゾン。ステージに立つ彼らに、“あの頃のまま”という懐かしさを感じさせられつつも、さすがの演奏力に、今もなお、こんなにも成長し続けているバンド力を感じ、息をするのも忘れる勢いであった。間髪入れずに届けられたのは「DREAMY EXPRESS TRIP」。その曲は、ライブ前に公言していた“高崎晃によるボーカル”で届けられた。2曲目に高崎のボーカルのLAZYを聴けるのも、この企画ならではの最高の演出であった。『宇宙船地球号』のアルバム収録順のセットリストとあって、画面越しにライブを観ていたオーディエンスの頭の中には、前曲のアウトロで早くも次曲のイントロが流れていたに違いない。が、しかし、それは退屈な予定調和の出来レースに映ることは全くなかった。
広いステージを上手く使いこなす影山の“魅せ方”は、バンドのみの世界では培えなかったであろう、アイドル時代に習得したのであろうカメラワークに対してのアプローチも大きく影響していると感じた華やかさがあった。