くらし情報『可愛らしい宝物のような魅力に満ちたデミタスカップ約340点を紹介『デミタスカップの愉しみ』9月17日より開催』

2022年9月6日 12:00

可愛らしい宝物のような魅力に満ちたデミタスカップ約340点を紹介『デミタスカップの愉しみ』9月17日より開催

マイセン《貼り付け花鳥とスノーボール蓋付きカップ&ソーサー》1860-1880年


「デミタス(demitasse)」とは、フランス語で「小さなカップ」のこと。濃いめのコーヒーを楽しむためのデミタスは、ヨーロッパのコーヒー・カフェ文化の浸透を背景に生み出された。この多様なデミタスカップを紹介する『デミタスカップの愉しみ』が、9月17日(土)より、八王子市夢美術館で開催される。

18世紀半ば、王侯貴族がたしなんだチョコレート飲料の携帯用カップが、その原型に近いとされるデミタスは、そのコンパクトなサイズ感や高級感から、最も小さな陶磁器として、上流階級の間で高い人気を博していった。そのため当初は、窯元が技巧をこらした1点ものとして作られることが普通であったが、産業革命により陶磁器の大量生産が可能になると、デミタスを楽しむ層は中産階級にまで広がっていく。

同じ頃、開国後間もない日本から輸出された欧州人好みのデミタスは、すでに流行していたジャポニスム(日本趣味)に相まって実用性と観賞性をあわせもつテーブルウエアとして人々に愛され、アール・ヌーヴォーやアール・デコのデザインへと発展した。

同展では、これら多彩なデミタスを、アンティーク・デミタスのコレクターとして知られる村上和美のコレクションを中心に、約340点で紹介する。

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