137名の作品から陶芸の今、そして未来を展望する『未来へつなぐ陶芸 ―伝統工芸のチカラ展』パナソニック汐留美術館で開催中
伝統をただ引き継ぐだけでなく、新しい美を作り出そうとする姿勢は現在のつくり手たちまで引き継がれている。
板谷波山 《葆光彩磁和合文様花瓶》1914〜19年MOA美術館頃
濱田庄司《柿釉赤絵角皿》1970年 東京国立近代美術館蔵
また、日本工芸会とともに、板谷波山をはじめとする日展陶芸部門の所属作家や、日本工芸会が設立された1955年に人間国宝に認定された濱田庄司などの作家も紹介。日本の陶芸がどのように牽引されてきたかをたどり、日本工芸会の存在を多角的に見つめていく。
第2章「伝統工芸(陶芸)のわざと美」では、伝統陶芸の多彩な技を受け継ぎ、そしてさらに発展させていった作家33名の代表作を紹介する。
展示風景より
鉄釉を使用し黒と褐色のコントラストを追求する原清、染付の器に銀彩を施した寺本守など、それぞれが体得した技術をもって新しい美を追求し続けていることが作品から感じ取れる。
原清《鉄釉馬文大壺》2005年茨城県陶芸美術館
寺本守《呉須銀彩鉢》2019年
そして、最終章となる第3章「未来へつなぐ伝統工芸(陶芸)」は、伝統的な技術や技法を駆使し、さらに自らの世界を作り上げている作家の作品を通して、陶芸の「現在」