2024年3月21日 12:15
ノサカラボ 神津恭介シリーズ『わが一高時代の犯罪』東京公演開幕 林一敬、小園凌央らが意気込みを語る
に通っていた時の事件を描いた表題作『わが一高時代の犯罪』と、その続編とも言える『輓歌』の2編を組み合わせた作品。時系列としては舞台第一弾である『呪縛の家』より前であり、若かりし頃の神津や松下が描かれる。
神津恭介シリーズ『わが一高時代の犯罪』大阪公演より
舞台稽古で披露されたのは冒頭20分ほど。林演じる神津と智恵子(能條愛未・中野郁海)が10年の時を経て再会するプロローグの後、一高生の日常から物語がスタートした。
松下(小園)は、親近感の湧く語り手として客席と物語を繋いでくれる。短いシーンながら神津への尊敬や信頼がしっかり伝わってきて微笑ましい。プレイボーイの青野(関翔馬)、上昇志向が強い飯島(高橋曽良)、変わり者の妻木(小山龍之介)と、学友たちも個性豊か。エリートだが子どもらしさも残る高校生たちのやり取りが楽しく、その輪に入ると神津の一際落ち着いた物腰や聡明さが目を惹く。
一方、師である天沼教授(片岡)とのシーンではまだ未熟な一面も見え、ギャップが魅力的だ。
神津恭介シリーズ『わが一高時代の犯罪』大阪公演より
神津恭介シリーズ『わが一高時代の犯罪』大阪公演より
一高生たちの若さや勢いが眩しいぶん、大人たちの存在感も際立っている。