2021年8月20日 18:00
戸塚祥太&内博貴ら奮闘! 脇役の悲哀から演劇への愛情が垣間見える『フォーティンブラス』開幕
外部作品における初共演をどう感じているかーー。レポーターからそう問われた戸塚と内は互いに向き合って「嬉しいよね」と笑う。戸塚の「圧倒的主役感のある内がスイッチ入れる瞬間を、いちばんの特等席である板の上で見られるなんてラッキー」「完全にハムレットにしか見えない」というコメントに、内が「ハードル上げるのホントやめてもらえる?」と制すると報道陣から笑い声が起こった。
「とっつー(戸塚の愛称)の芝居は“にしきさん”のイズムを受け継いでいるよね」と反応した内は、互いに数多くの演出を受けてきた錦織一清の名を挙げ「にしきさんに見える瞬間があるよ」と言って戸塚を笑わせる。それを受けた戸塚は、内が錦織からプレゼントされた楽屋暖簾を使っているスター的なエピソードを披露。自身は「武年は端役なので、シアターコクーンさんからお借りした楽屋暖簾を提げています」とリアルな世界でも“脇”に徹している日常を覗かせ、客席を湧かせた。
どんな点を心がけながら演出したのか問われた中屋敷は「どうしたら役者としていい“油”が取れるのかな、ってことばかり考えていました」とコメント。特に「戸塚くんは絞れば絞るほど、俳優としていい油が出るゴマのようでしたね」