2022年12月9日 18:00
『Grasshopper vol.7』アカネサス×chef’s 音楽から元気と癒しがあふれ出す女声バンドのツーマン!
曲が終わってそのまま、ギターのおしゃれなコードが続く。ドラムの金物の音がキラキラと響いて心躍った。ジャズらしい要素をchef’sというバンドの文脈に混ざり込ませた『Ci(n)der era』。彼らは異なるジャンルをうまく自分たちの曲に落とし込み音で料理する。chef’sのキャッチフレーズである”おいしいおんがく”を体現する1曲だった。
間でMCを挟み、続く『チャップリン』では、軽やかなリズムの音楽に、表情豊かなアヤナの歌声がのった。『Hamlet』はリズムの変化が楽しい1曲だ。ステージ前に乗り出し、簡単そうに難しいリフを弾きこなすフルギヤのギターソロが光った。軽く残響音の残るギターの音が気持ち良い。最後の1曲は新曲『いとをかし』。chef’sの世界観、音楽性が詰め込まれたような曲だ。笑顔で伸び伸びと歌い、演奏する彼らの姿につられ、観客も手を上げて楽しんだ。
アンコールでは『huit』という曲を演奏した。
まろがchef’sを初めて見たかどうかを聞いたところ、半数ほどが初見の観客だったことが判明した。しかし、初めて聞いたかどうかには関係なく、多くの手が高く上がり、最後までフロアは大きく盛り上がった。