2022年10月26日 12:00
中村倫也×福士誠治 初共演ながら抜群の関係性で、ミュージカル『ルートヴィヒ〜Beethoven The Piano~』に挑む。
だから、そういう歴史がある上で、今の僕に持ってきてくれる作品というのは、河原さんの中でもしっかり目処が立っているものでしょうし、その信頼感はありましたね。でも、今後一生無条件で受けるわけではないです。考えさせてください(笑)。
福士(笑)。でも、稽古場でのふたりを見ていると、河原さんと倫也くんの阿吽の呼吸みたいなものは感じます。ものづくりをしていく上で、その関係はうらやましい。だから僕も、すぐにそこにはいけないとしても、河原さんと同じ感覚、共通言語を早く持ちたい、河原さんの熱量とリンクしたい、河原イズムを血肉にしたいと思って、河原さんに言ったんです。「河原さんが思ったことは細かく言ってください」って。
そうしたら本当に細かくいろいろなことをいっぱい言ってくださって……大変です(笑)。
中村ハハハ。でも、そもそも作品自体がしんどいよね。表現者として熱量を放出しなきゃいけないから。河原さんにも「もっと出せ」「もっと出せ」と言われる稽古場になっています(笑)。
ここまでガンガンに出すことはミュージカルでは初めて(中村)
──この作品は、ベートーベンの生涯を描いたミュージカルですが、どんな世界観なのか、教えてください。