2022年4月5日 14:00
横尾忠則、画業40年で新たな展開! 開館10周年記念『Forward to the Past 横尾忠則 寒山拾得への道』
と呼び、新たな展開をもたらしている。
展覧会場では、横尾のこうした新シリーズとこれまでの横尾作品も並び、約70点の絵画、版画、ドローイングなどを見ることができる。それは横尾が1980年に画家へ転向して以降の、40年という画業を振り返るだけではない。展示された新作と旧作をあわせて見ることで、横尾忠則という画家の軌跡と横尾の現在が思いがけなくつながっていることに気付かされる。
同時に、2021年3月に新設されたコレクションギャラリーでは、『YOKOO TADANORI COLLECTION GALLERY 2022 Part1』を開催。横尾がコレクションした、ダダイスト・シュルレアリストの芸術家として知られるマン・レイ(1890―1976)の作品を展示。マン・レイが撮影した女性の写真シリーズと、マン・レイをモチーフにした横尾作品を紹介。
タイミングがあえば、4月、5月、6月の最終土曜日に行われるキュレーターズ・トークを聞いてみたい。
作品の詳細とともに、ひとりの画家の格闘と模索の成果を考察できる、貴重な機会であろう。
《突発性難聴になった日》2019年作家蔵
《二刀流再び》2021年作家蔵
《Maurizio, Sandro and Nicola in Varese, June 1, 1984 (No.2)