くらし情報『“官能的で、恐ろしいほどまでの美しさ” 英国ロイヤル・オペラ『リゴレット』 今観るべき3つの理由』

2024年5月17日 12:00

“官能的で、恐ろしいほどまでの美しさ” 英国ロイヤル・オペラ『リゴレット』 今観るべき3つの理由

Photo:Helen Murray

Photo:Helen Murray



まさに待望の来日! よく知られた作品だが、この度はその決定版を鑑賞できる機会と断言したい。理由は3つ。まず、指揮のアントニオ・パッパーノが絶対の自信をもって今回の来日公演に選び、タクトを振ることである。

イングランド生まれのイタリア人、英国ロイヤル・オペラを音楽監督として22年にわたり率いてきたその音楽性は、長年オペラにとどまらずオーケストラやピアノ演奏にも遺憾なく発揮されている。とにかくこの人の指揮は何を演奏させても、誰と共演しても人を飽きさせない。彼の音楽における洗練された熱量とドラマの推進力は頭抜けている。

道化の父リゴレットと純情な娘ジルダ、好色なマントヴァ公が織りなす愛と苦悩と悲劇……。ヴェルディ自身がドラマと音楽の融合を目指して完成させた傑作を、作曲者の意図どおりに表現できる最高にして最適のマエストロのひとりがパッパーノだろう。
音楽づくりが「官能的で、恐ろしいほどまでの美しさ」とロンドンで評された今回の『リゴレット』が待ち遠しい。

続いての理由は舞台に大注目! コロナ禍が明けた直後のロイヤル・オペラを連日満員にし、ロンドンの聴衆から絶賛を浴びたのが今回のオリヴァー・ミアーズの演出である。

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