くらし情報『大看板の二人が高座で静かに火花を散らす 大手町落語会スペシャル「柳家さん喬・柳家権太楼 二人会」』

2023年9月24日 18:00

大看板の二人が高座で静かに火花を散らす 大手町落語会スペシャル「柳家さん喬・柳家権太楼 二人会」

大手町落語会スペシャル「柳家さん喬・柳家権太楼 二人会」


映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。

【水先案内人 山本益博のおススメ】

先日、五街道雲助師匠が「人間国宝」に認定された。同世代で、芸歴、品格など雲助師匠にひけをとらない落語家といえば、柳家さん喬師匠と柳家権太楼師匠である。

人情噺なら、さん喬の『柳田格之進』、権太楼の『唐茄子屋政談』は他の追随を許さない、両師匠の十八番である。私は両師匠の忘れ難い名高座をいくつも聴いてきて、いまや往年の、三遊亭圓生、柳家小さん、金原亭馬生などの「名人」に少しもひけをとらないと思っている。

人情噺のような長講ばかりか、さん喬の『短命』、権太楼の『代書屋』など長屋噺、爆笑落語も忘れてはならない得意ネタである。ご両人、普段は別に仲良しと言うわけではないと、お互いが言う。だが、「二人会」ともなると、互いに静かな火花を散らしながら、相手への敬意を忘れずに、高座を全うする姿が清々しい。


今、聴くべき落語家はいっぱいいるが、飛ぶ鳥を落とす勢いのある若手、中堅の落語家もいいが、さん喬、権太楼両師匠の高座こそ、機会があるときは、聞き逃してはならない落語家だと思う。

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