2024年1月19日 18:00
a flood of circleが主宰するツーマンライブ『A FLOOD OF CIRCUS 2024』が開幕!【ライブレポート】
、シリアスなムードも漂うが溢れ出る情熱とキレの良さに絶叫する観客が続出した「スカイウォーカー」とヒートアップする中、より高みを目指そうとした「Black Eye Blues」はまさに鮮烈。ハンドマイクでラップを叩きつけた佐々木はフロア中央へ飛び込み、「行こうぜー!」と雄叫びを上げ、凄まじい一体感を生み出していく。そんな状況にも動じず、ステージ上のアオキテツ(Gt)、HISAYO(Ba)、渡邊一丘(Ds)が的確にサウンドを構築する姿も頼もしかった。
そんな狂騒から佐々木がアコギを持ち、時速36kmへの想いをフリースタイルで言葉にした後、しみじみと聴かせた「人工衛星のブルース」を奏でていき、しっとりとしたパートになるかと思いきや、心の壁をぶち破るようなリズムでフロアをかき回す「花降る空に不滅の歌を」、心が浮き立つメロディとロックの強度のマッチングが素晴らしい「春の嵐」と続けていくのだが、この流れをスムーズにプレイできるのもフラッドならでは。型にハマらないバンドだからこそであろう。
ここで改めて佐々木が「本気のバンドに出会えて嬉しい。本気のお客さんに出会えて嬉しい」とこの日の喜びを口にし、「スターが死んでも、ロックンロールが死んでも……やる」