2021年6月21日 16:00
ボストン美術館所蔵の武者絵と名刀が日本へ 『THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語』2022年1月開催
ボストン美術館所蔵『THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語』が、2022年1月に森アーツセンターギャラリーにて開催されることが明らかになった。
本展では、 武者絵と刀剣の鐔(つば)に描かれた共通のイメージを解き明かしながら、 さまざまなヒーローたちの活躍が紹介される。
武者絵とは『平家物語』のような軍記物語や、 武勇伝説に登場する英雄を描いた絵のことで、 江戸時代には武者たちを描いた浮世絵が人々の人気を博した。浮世絵の祖と言われる菱川師宣の時代から江戸後期の歌川国芳にいたるまで、 多くの浮世絵師が武者絵を手掛け、源頼光、源義経、上杉謙信、武田信玄のほか、スサノオノミコトの武勇、巴御前のような女武者の奮戦も数多く描かれている。
展示される武者絵は、すべて日本初出品となる118点。世界有数の浮世絵コレクションで知られるボストン美術館の所蔵品から、菱川師宣、北尾政美、歌川国貞、歌川国芳、歌川広重、月岡芳年など、有名絵師の作品が、物語の時代に沿って紹介される。
また、平安時代の名刀や中世に活躍した刀工の名品などを有するボストン美術館の刀剣が、 日本でまとまって紹介されるのは約半世紀ぶりとなる。