くらし情報『野田秀樹インタビュー「演劇観が揺らぐくらいのインパクトがある」 NODA・MAP番外公演『THE BEE』9年ぶりの日本語版上演に向けて』

2021年10月24日 10:00

野田秀樹インタビュー「演劇観が揺らぐくらいのインパクトがある」 NODA・MAP番外公演『THE BEE』9年ぶりの日本語版上演に向けて

野田秀樹 撮影:源賀津己

撮影:源賀津己



野田秀樹が2001年9月11日のアメリカ同時多発テロに触発され、筒井康隆の小説『毟りあい』を題材にロンドンの演劇人とワークショップを重ねた末に、初めて英語戯曲として発表した作品『THE BEE』。2006年のロンドン初演の後、日本語版が2007年と2012年に上演され、さらに2013年と2014年にワールドツアーを敢行。これまで世界10カ国14都市を巡り、各地を震撼させた衝撃作だ。“報復=暴力の連鎖”を鍵として展開する舞台は、いつの時代でも、どこの国にも共通する、人間の奥底に潜む闇の存在を浮き彫りにする。

演出を手掛けながら、俳優としても脱獄囚の妻(英語版)、またはサラリーマン“井戸”(日本語版、2014年英語版)の役を演じて来た野田が、今回の日本語版では初の演出に専念。阿部サダヲ、長澤まさみ、河内大和、川平慈英の巧者4人とともにユーモアと戦慄の舞台を構築し、またもや観客を、彼ら自身の想像力で追い詰めようとしている。

(阿部)サダヲは高いテンションの時が圧倒的に面白くて、人を引きつける

――日本語版が上演されるのは9年ぶり。今回、野田さんは演出のみに専念されていますが、それは企画当初から決めていたことですか?

日本でやるのは3回目ですから、これまで見て来た人が過去の舞台をなぞってしまうような気もするし、まあ、今やるのは体力的にもしんどいかもしれないと思いまして。

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