2023年1月28日 12:50
『博士の愛した数式』加藤拓也×串田和美インタビューが到着
そういう遊びを交えてつくりたいなと考えています。
――それはなぜそうしたいと思ったんですか。
加藤どうなるかわからないからです。俳優の感情がまだ何もできてないときに音が入ると、それに引っ張られることもあると思うんですけど、それが全部ダメなわけではないかなと。今回はもっと自由にアクティングを立ち上げたいなという気持ちがありますね。
串田じゃあ稽古だから流す音楽もあるということ?
加藤そうですね。本番は流さないということもあります。もちろんぐちゃぐちゃになるかもしれない。
でも、俳優だけではなく、みんながこの原作に持っているイメージを1回見てみたいんですよね。
『博士の愛した数式』ビジュアル
――最後に、お2人はこの作品の中で描かれる「博士」と「私」と「ルート」の関係性についてどんなことをお感じになりますか。
加藤すごく不思議な関係ですよね。家族という関係でもなければ、職業的な関係でもないし、非常に美しい関係だなと思います。野生の動物だと、子どもを自立するまで育てる動物もいれば、産んだらぽいってしちゃう動物もいるじゃないですか。じゃあ、どこからが家族なんだろうと考えると、結構不思議で曖昧です。