2022年5月23日 12:00
パンデミック以降の私たちの未来の可能性を探る『地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング』6月29日より開催
2020年以降、私たちの生活や心境を大きく変えることとなった新型コロナウイルスの流行。パンデミック以降の新しい時代をどう生きるのか、アート作品を通して考察する『地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング』が、6月29日(水)より森美術館にて開催される。
同展のタイトル『地球がまわる音を聴く』は、オノ・ヨーコのインストラクション・アート(*1)から引用したもの。
この言葉のように、想像するだけで世界が広がるオノ・ヨーコのインストラクション(指示書)を集めた作品や、ヴォルフガング・ライプの花粉や蜜蝋、牛乳など身近なものを使い、生命のエッセンスを美しくシンプルに提示する作品、ドメスティック・バイオレンス(DV)をテーマにした飯山由貴の新作インスタレーション、催眠術を用いて言語に頼った人間の認識の脆弱性を明らかにしつつ、心の回復の可能性を示す小泉明郎の新作映像、東北をテーマにした内藤正敏の写真作品や青野文昭のインスタレーションなど、国内外16名のアーティストによる作品を紹介。
いずれも、自然と人間、個人と社会、家族、繰り返される日常、精神世界、生と死など、生や実存に結びつく主題の作品が展示される。