2021年8月15日 12:00
モーツァルトとロイドゲーブの友情が今に蘇る 第46回「モーツァルト・マチネ」の楽しみ
なんて書かれているのです。モーツァルトは彼と一緒にいて本当にリラックスしていた様子が伝わってきます。
●それは素敵ですね。オーケストラのメンバーはどのように選択したのでしょう
S:急なプランニングだったのですが、いろいろ考えました。まずは使用楽器を決めなければなりません。今回はモダンホルンでやることになったのですが、モーツァルトのスタイルに馴染みがあって、典型的なものとして片付けないような人とやりたいと思ったのです。モーツァルトはこういうふうに弾くもの、ではなく、音符と向かい合えるような人ですね。その意向に沿って、ヴァイオリンの白井圭くんに声をかけたのです。
そして彼とも相談しながら、N響の若いメンバーとBCJのプレーヤーを選び、管楽器も同じような感じで信頼できるメンバーを集めました。普段はみんな所属するオーケストラで真面目に演奏しているような人たちがハメを外しながら演奏したということで、もしかしたらソリストよりもはしゃいでいたんじゃないかな。すごく楽しい雰囲気でした。一期一会の集まりでしたけど、このメンバーでもう一度再現できたらいいなあ。
●今回の録音の目玉といえばカデンツァですね。