2022年10月28日 15:00
元祖シンガーソングライター荒木一郎、自伝的小説『空に星があるように 』刊行
シンガーソングライターの草分け的存在、個性派俳優としても知られる荒木一郎の著書『空に星があるように 小説 荒木一郎』が10月28日(金) に小学館から刊行された。
前作『ありんこアフターダーク』(小学館文庫)は、60年代東京オリンピック前後、渋谷百軒店に実在したジャズ喫茶を舞台に、不良少年たちの青春群像を描いた半自伝的小説だった。評論家・川本三郎さんの「1960年代の渋谷と新宿を若者の目でこれほど生き生きととらえた小説を他に知らない」という絶賛のコメントに象徴される、知る人ぞ知る青春小説の傑作だった。
それからなんと四半世紀ぶりの続編といえる小説。主人公は荒木一郎、本人。NHKドラマ『バス通り裏』でデビューしたのは16歳、高校生のとき。役者の道に入り、映画にも出演。その後、自作の歌と語りで構成したラジオ番組から火がついて、1966年に発売したレコード『空に星があるように』は60万枚を超える大ヒットとなり、 第8回日本レコード大賞新人賞を受賞。
67年には紅白歌合戦にも出演した。そんな超売れっ子時代の秘話を、当事者の視点で、赤裸々に描いている。
映画ジャーナリストでも知り得ない映画の裏歴史の数々も本人ならでは。