映画『女たち』篠原ゆき子 インタビュー「ストレスをためない生き方」
いわゆるLOHAS的な暮らしぶりがいいですよね。でも、そんな素敵な暮らしをしているのに、実は裏でいろんな孤独を抱えているというのが、すごく現代的だなとも思いました。―—結婚を約束していたはずの恋人に二股をかけられたと知った美咲が、恋人宅に忍び込みます。見つかりそうになった時、思わず手にした鍋蓋で顔を隠すという身も蓋もないシーンが笑いを誘いました。
あれは脚本にありましたが、面白いシーンでしたね(笑)。
内田監督作の『ふゆの獣』(11)でも、男と女の三角関係や四角関係で、追い詰められた男女の滑稽さみたいなものが描かれていて、私はその作品も大好きだったので、ぜひそういう要素を入れていただきたいと監督にお願いしました。
美咲に問い詰められた直樹の言い訳もすごくダサくて、最高です(笑)。
あれは演じた窪塚俊介さんのアドリブも混じっていましたが、撮影していてすごく楽しかったです。
『女たち』 6月1日(火)全国公開 ©「女たち」製作委員会
―—高畑淳子さん演じる毒母もすさまじかったですね。
実は、本読みの段階では、あそこまで体が麻痺していて、ろれつが回らない設定ではなかったんです。