2024年5月9日 18:00
『デ・キリコ展』東京都美術館で開幕 形而上絵画から古典主義的作品まで、世界各地から集められた約100点が一堂に
《弟の肖像》は、のちにアルベルト・サヴィニオの名前で作家・劇作家・作曲家として活躍する実弟の肖像画。デ・キリコが象徴主義の画家、アルノルト・ベックリンの強い影響を受けていた頃に古典的な肖像画の形式に則って描いたものだ。
この約50年後に描いた《17世紀の衣装をまとった公園での自画像》は、バロック時代の衣装を身に着けた自分自身を描いている。
《弟の肖像》1910年 ベルリン国立美術館蔵(C) Photo Scala, Firenze / bpk, Bildagentur fuer Kunst, Kultur und Geschichte, Berlin(C) Giorgio de Chirico, by SIAE 2024
《17世紀の衣装をまとった公園での自画像》1959年 ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団蔵 (C) Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma(C) Giorgio de Chirico, by SIAE 2024
第2章「形而上絵画」は、彼の代名詞とも言える「形而上絵画」について取り上げる。
「形而上(メタフィジックス)」