2023年11月17日 17:00
佐倉綾音が感じた“声をあてること”の難しさ「ホラーというジャンルの間口になれたら」
と。まず映画館で観ていただくことを想定して作られているのかな、と感じました。ただただ怖がらせる仕掛けのために作った作品もあると思うのですが、この作品に関しては、説得力のある形で物語が進んでいくので、怖がらせる描写目的じゃない人にも見ていただけたら嬉しい作品なのかな、と。
──実際にソフィーを演じるときには、どのようなことを意識されたんでしょうか。
学校でも基本的にはあまり目立たず、人がずっと周りにいるタイプの子じゃないので、耳障りに聞こえない若い女の子として演じたいなと思いました。声のトーンも今のマイクの精度を信じて(笑)、ひそめるところは本当にひそめて演じたり、繊細な音作りは意識しました。お芝居の良さにも多分いろんな種類があって、わかりやすく伝えるお芝居もあれば、想像の余地を残した、解釈を委ねる形の組み立て方のお芝居もあると思うのですが、今回はどちらかというと後者を意識して演じました。
──ソフィー役はどのように作り込まれていったんでしょうか。
この子が果たしてどのぐらい自立しているのか、というところがちょっと気になっていて。とはいえ、まだまだ幼いんですよね。でもこの作品の中でソフィーは最終的にとても成長するんですよ。