くらし情報『中村勘九郎&中村七之助、節目の「赤坂大歌舞伎」で『廓噺山名屋浦里』5年ぶり再演』

2021年9月24日 20:00

中村勘九郎&中村七之助、節目の「赤坂大歌舞伎」で『廓噺山名屋浦里』5年ぶり再演

としみじみ。昨年の中止については「あとは稽古に入るだけという段階だったので、とても残念でしたし、悔しい思いをした。去年の分も今年にかけている」と闘志を燃やしていた。

中村勘九郎&中村七之助、節目の「赤坂大歌舞伎」で『廓噺山名屋浦里』5年ぶり再演


七之助も「花魁浦里は女形の後輩に人気があって、終わった後、ここぞとばかりに『やりたい、やりたい』とみんな楽屋にやって来た」と初演での印象的なエピソードを回想。「女形は一生懸命汗水たらしても、途中で出なくなって幕切れもあるが、花魁浦里はとってもメインで、いろんな色を見せながら、最後まで残るので“得”なんですよね(笑)」とやりがいを熱弁していた。

『越後獅子』は長唄にのせて、手おどり、足拍子、布さらしと、様々な踊りの表現を披露。舞台を締めくくる『宵赤坂俄廓景色』は、赤坂がかつて花街だった時代を想起させるような華やかな作品で、勘九郎の長男・勘太郎、次男・長三郎が初登場することも話題を集める。
中村勘九郎&中村七之助、節目の「赤坂大歌舞伎」で『廓噺山名屋浦里』5年ぶり再演


勘九郎は「父が遺してくれたものですし、僕としても出てほしい思いがある」といい、「大人になって、どれくらい覚えているかはわかりませんが、『出た』という記憶や劇場の空気を味わうのと、そうでないかは全然違いますから、ありがたいですね。堂々と踊ってほしい」

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