くらし情報『小沢道成×中田夢花 舞台『水深ゼロメートルから』がまもなく開幕へ』

2021年11月1日 12:00

小沢道成×中田夢花 舞台『水深ゼロメートルから』がまもなく開幕へ

とか「女子高校生だからすごい」ということを言われたり、書かれたりすると思うんですけど、すごいところはそこではなくて。やっぱり中田夢花さんが書いた言葉や、中田さんが周りの仲間に抱いた思いを台本にしたということがすごいんです。もちろん「高校生の時だからこそ描けたもの」が多いとは思います。そして、仲間がいたからこそ出来たものだとも。

この『水深ゼロメートルから』を書かれた中田夢花さんは優しくて繊細で、丁寧で、人の痛みが分かる人なんだろうなと思うんです。そして、その人の痛みと、自分の抱いている思いをミックスするのがすごく素敵で。僕はこの台本の言葉を通して、そんなことを感じました。

――その作品をどういうところに気をつけながら演出されるのですか?

小沢道成×中田夢花 舞台『水深ゼロメートルから』がまもなく開幕へ


小沢僕が美術をやるんですが、舞台監督の大刀(佑介)さんに「本当にプールって必要?」と言われたんですよ。
登場人物たちが抱いている気持ちは、決してプールという場所だけで抱いているわけではなくて、プールから帰って、お家で過ごす時間も、授業中もずっとモヤモヤしている。それがこの作品ではたまたまプールという場所に集まって、巻き起こっているわけで。

だからプールに限らない物語として捉え直して、具象のプールの美術は作らない方向でいます。

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