さくらしめじ、最後の10代での成長「大切な人に会いにくい今、『ボタン』のように人と人とをつなげたい」
撮影:杉映貴子
10代のもどかしい恋や切ない別れ、明るい未来への真っ直ぐな眼差しを歌ってきた、さくらしめじの田中雅功と髙田彪我。ハタチを目前とし大人への階段をのぼり切ろうとしている今、リリースされるのが2021年3月10日発売の2ndミニアルバム『ボタン』である。初期楽曲のアコースティックバージョンあり、SNSで話題となったシンガーソングライターとのコラボ曲あり、インスタライブを通してファンと作り上げた曲ありの充実の内容は、幅広い世代を満足させる完成度だ。
今日は2人に、制作秘話や注目ポイントはもちろん、アーティストとしての現状や未来の希望などを、たっぷりと聞かせてもらった。
初期の人気曲は、今だからこその歌い方で魅力再発見
――2021年3月10日に、2ndミニアルバム『ボタン』が発売されました。まずは、タイトルに込めた思いをお話しください。
雅功“ボタン”って結構いろんな意味がある言葉です。花の牡丹、レコーダーなんかについている押せるボタン、服についているボタン……。
――確かに最初にタイトルを聞いたとき、「『ボタン』って、どのボタン?」と思ってしまいました。
雅功そういうことを踏まえて、複数の意味を込めてタイトルにしました。