2020年4月26日 20:00
日本でベーシックインカムは実現できるか?導入のメリット・デメリットを金融の専門家が解説
「自由な時間が増えた」などプラスの効果が多く見られたのです。
カナダ
2017年7月から、カナダのオンタリオ州で4,000人近い人々を対象に、ベーシックインカムを支給する制度を試験的に導入しました。そして、参加者はベーシックインカムが始まった後も仕事を続け、より健康的になったという調査結果が発表されました。
オンタリオ州のプログラムでは、低所得層に対して独身世帯に年間1万6,989カナダドル(約134万円)、結婚している世帯に年間2万4,000カナダドル(約190万円)を支給しました。ただし、収入の50%がベーシックインカムから差し引かれます。
しかし、プログラム開始時に働いていた人のうち、4分の3はベーシックインカムの受け取りを始めた後も仕事を継続していたことがわかりました。さらに、仕事を辞めた人のうちの約半数は、以前よりも良い仕事を手に入れるために学校へ通い始めたのです。働き続けた人の多くは、以前の仕事よりも時給が高く、安全な仕事に転職しています。
そして、約80%の人がプログラムに参加している間に健康状態が改善したと回答しているのです。
ベーシックインカムの導入方法
ベーシックインカムを導入する方法は、主に次の4つが考えられます。