2018年12月27日 20:30
親の介護にかかる費用総額はいくら? 仕事を辞めないで介護はできるのか?
遠距離介護によって介護者が退職するケースは少ないものの、介護サービス費や交通費などの出費が多くなりがちです。また、親の容態が急変したときにすぐに対応しにくいのも遠距離介護のデメリットです。
親の在宅介護にかかる費用
家計経済研究所の2016年の調査において、在宅介護にかかる1人あたりの平均費用は1ヶ月で5.0万円となりました。このうち、約32%にあたる1.6万円が介護サービス利用料となっています。
基本的に、要介護度が上がるにつれて支出も増える傾向があります。また、認知症を患っている場合も支出が増えやすくなります。徘徊などによるトラブルを防ぐために手厚い見守りが必要になり、ヘルパーやショートステイなどの利用回数が増えるためです。
生活費
1ヶ月の平均支出のうち、医療費と税金・社会保障費が占める割合は32%(1.6万円)にのぼります。
この他にも被服費や光熱費・水道費などがかかりますし、親が賃貸マンション・アパートに住んでいれば家賃もかかります。
介護用品
おむつ・介護食・福祉用具などにかかる費用は、支出全体の24%(1.2万円)となっています。