2024年3月9日 10:00
林一敬が再び名探偵・神津恭介に! ノサカラボ 神津恭介シリーズ『わが一高時代の犯罪』開幕!
日中戦争のさなか、軍国主義に向かう日本で、青臭い学生たちが理想と現実の間でせめぎ合うーー。世界の名作ミステリーを舞台化するプロジェクト「ノサカラボ」の最新作、ノサカラボ「神津恭介シリーズ『わが一高時代の犯罪』」が、大阪のCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで幕を開けた。
今作は「ノサカラボ」の主宰・野坂実の構成・演出で、推理作家・高木彬光の神津恭介シリーズを初舞台化した「呪縛の家」に続く、第二弾。「呪縛の家」では東京大学医学部法医学教室に所属していた神津だが、今作は彼の学生時代を描いた「わが一高時代の犯罪」と、その続編ともいえる「輓歌」の2編をベースに1つの作品にした。明智小五郎、金田一耕助と並ぶ日本三大名探偵の一人といわれる神津を林一敬が第一弾から演じている。
美形で何事にも天才的とうたわれる神津。林はそんな神津がすっかり板につき、舞台に登場するたびに、どこか浮世離れした雰囲気がただよう。第一弾よりも表現力が増していた。
神津の相棒・松下研三役の小園凌央は今回が初出演だが、おとぼけで憎めない松下を好演。二人は序盤からシャーロック・ホームズ&ワトソンのような掛け合いを見せ、名コンビの誕生だ。